真実の自分と

君を救えるものは 君の たましいだけ

KOKAMI@network vol.17『地球防衛軍苦情処理係』ネタバレしかしない感想

KOKAMI@network vol.17『地球防衛軍苦情処理係』を見てきました!

鴻上さんらしいテンポの良いセリフ、お芝居。ダンスもたくさんあって、笑えて、すごく楽しかった〜!って劇場を出たんですが、終わってからホテルに着くまで、着いてからも「正しい」とは何か?かなり考えさせられてしまう作品でした…。

たったの2時間で、色んな人が、色んなことに悩み傷つき、笑い喜びあう、人生の縮図みたいな濃厚さを浴びた感。

登場人物みんながそれぞれ抱えてる事情を知れば、そりゃそうだよ!怒っていいよ!って共感出来るのに、次にはその逆の立場の人の事情が明かされて来る。
さっきまで共感して「怒っていいよ!」って思ってた気持ちは、あぁそうか、そんな事情があるのか…なら仕方ないのかもしれない…なんて鎮火させられて、とにかく色んな人が色んなこと言ってきて、それぞれの事情とそれを利用する悪意とか立場とか全部ぶつかり合って、いや違うこーじゃない!あーじゃない!と感情をグルングルン振り回される舞台でした。


まだ上演中の作品ですので、ネタバレなしの感想にすべきだと思うんですが、ちょっとそれでは全然抽象的で何いってんのか分からなくて…笑
変な感想になってしまうので、ネタバレありで作品への感情熱盛にして書こうと思います。

あとこれは感想か…?っていう感じです。解説…?なにこれ…?笑
熱量だけは感じてくれ あとクソ長い


【あらすじ】
近未来。地球は異星人や怪獣の襲撃を受けていた。
そして、人類を守るために地球規模で創設されたのが「地球防衛軍」だ。
戦うエリート、人類の希望の星。けれど、光あるところ必ず陰がある・・・。
地球防衛軍が怪獣と戦った結果、さまざまな場所で壊滅的な被害を受けた住民たちが抗議の声を上げた。
「私の家は、怪獣ではなく、地球防衛軍のミサイルでやられた。弁償してほしい」
「怪獣を渡しの家の方向に誘導したのは、地球防衛軍だ。許せない」
苦情処理係は、毎日、住民たちのクレームの処理に追われていく。
苦情処理係は悩む。
私たちは人類を守ろうとしているのに、どうして、住民は文句を言うのだろう。
私たちは誰を守っているのだろう。
住民は守られることが当然だと思っているのだろうか。
数々の疑問を飲み込みながら、苦情処理係は、活動を続ける。
それが人類のためになると信じて。人類の苦情を引き受け続ける。
そんなある日、ハイパーマンが現れた。


www.thirdstage.com


えー、何から書こうかな…笑
とりあえず優馬くんのことから共演者さんの話を!

公式サイトでも見られる地球防衛軍の軍服がすごいカッコよくて、めちゃくちゃ似合ってたな〜〜!
もう初っ端からネタバレしますが、優馬くん演じる深町航くんがハイパーマンに変身して地球人のために戦ってくれているわけです。
遠い遠い違う星からやって来た宇宙人だと言われても納得してしまえるビジュアルが素なので、かなりハマってたと思います。昔のアニメ主人公によく居るんですが、横から見ると前髪が盛り上がってるような髪型にセットしてたのが個人的にめちゃくちゃ好きでした。

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*前髪のイメージです


優馬くんの衣装は詰襟の形なんですが、とあるシーンで自分の襟にぐっと指を入れて詰襟を下げ喉に触れるような仕草がありまして、あまりにもフェティッシュでガン見するしかありませんでした眼福眼福…優馬くん首元キレイだよね 鎖骨を拝めるシーンもあって最高だったな…(ビジュアルに気を取られすぎて話に集中出来てないのがモロバレ)

あとやはり前回の鴻上作品(ローリング・ソング)でもそうでしたけど、本っ当にトチらないですね優馬くん…5回見たんですけど噛んでもいないですよ(1回だけあったかな…?)
あのセリフ量、テンポを全く乱すことが無いというのはちょっと機械的ですらありますね…笑

そして今回が鴻上作品初出演の共演者で後輩の宇宙six原ちゃんも、全然乱れないんすよ…すごくないですか…??すごE通り越してすごF…
私は原嘉孝くんがはじめましてで、ほぼ前情報無し(知っていたのは優馬くんのラジオでゲスト出演していたので秋になってもタンクトップで稽古をしているしなんならラジオ収録もタンクトップだという情報くらいでした)で見させていただいたんですが、めっちゃくちゃ声が良いですね原ちゃん…!!
すっごく発声が出来てるし、よく通る聞き取りやすい声で、舞台はまだ4,5本目だなんて思えなかったな…猛者ですね…(その4,5本のうちに劇団☆新感線とKOKAMI@network入ってくるんだから逸材ですねマジの)

ヒロイン役の駒井蓮さん、こちらも素晴らしかった…まだ18歳…?はぁ…?慶應…?はぁ…?出来杉ちゃんじゃねぇか…
ぷっつんヒロインなのでもしかすると観客に嫌われてしまいそうな役でもあったんですが駒井蓮さんのチャーミングさ、明るさ、スタイルの良さでめちゃめちゃかわいい女の子だな〜と思わせて貰いました。とにかく存在が上品。本当にすぐキレるヒロインなんですが(笑)感情が豊かでかわいいな〜という感想に着地出来るのは駒井蓮さん本人の元々の爽やかさかなぁ?

更に脇を固めるベテランお2人もも〜〜〜本当にすごい…結局5回見たうち5回全部泣いてしまったのは完全にこのお2人のせいですね。
コメディとシリアスを常に反復横跳びみたいに行ったり来たりする台本なんですが、2人してドコメディやるしドシリアスするし、逆に見てるだけのこっちの感情がついて行かないんですけど!?どーやって気持ちコントロールしてんの!?中島みゆきのくだり直後とかどうなってんの大高さん!?

矢柴俊博さん、「僕はずっと怒ってますよ…!」というセリフ通り、1番誰よりも怒りと悲しみの感情を爆発させる役回りで、毎公演ものすごいパッションとエネルギーを感じました。一度も同じ間、同じ言い方をされないので私はあまり見たことの無いタイプの役者さんかも…と、それか感情を爆発させるあまりそうなってしまうものなのか…。
コミカルでかわいらしい役柄で一番好きなキャラクターだったなぁ。とあるシーンで幼稚園児の格好になるんですがめちゃくちゃツボってしまってダメでした笑
視界に入るだけでおもしろくなってしまって目をそらしたのは観劇では初めての経験だったな…笑

大高洋夫さん、メインキャストでは唯一兼ね役のあるキャストさんだったのですが、ある組織のトップという立場は共通しているしガラッと見た目が変わるとはいえそこまで激しい演じ分けではなくサラっと違う人物を演じているのが流石だな~と感じました。
シブかっこいいおじさまルックなんですがコメディが本当にチャーミング!かわいい~!!ゾーンチーフ大好き!!


さて、「地球防衛軍苦情処理係」という舞台を見るにあたって、まずは劇場ですべての観客に渡される鴻上尚史さんの ごあいさつ の話から致しますね。
鴻上さんの舞台にはお馴染みの、ノートに手書きで書かれた鴻上さん本人の作品に対する気持ちとか色々、舞台を見る前に目を通しておくとより楽しめることうけあいのヤツなんですが、ここで鴻上さんが過去にツイッターで炎上した経験が語られています。
ツイートを読んだ人から投げかけられる疑問に答えても答えても終わることはなく、価値観や考え方の違う人が無限にやってきては色々なことを言っていく。中には悪意のある言葉で罵倒されたり、非難されたり。
ネット社会が成長したことで、自意識を拡大させ承認欲求に拍車をかけたけども、ネット社会にの成長によって様々な問題を抱える人々には救いにもなっている。
という内容を易しい言葉で、わかりやすく説明してくださってます。かなり意訳で申し訳ない。
一文だけ引用させていただきますが、

>>
人間は希望より絶望に敏感になりがちですが、僕は「51対49」でスマホ(ネット社会)がもたらしたものは希望が大きいと思っているのです。<<

これこそが今回のお話における大きなキーワードだったんじゃないかなぁと私は思いました。


では本題へ。お話を説明しながら私の感想込みで書いていくのでちょこちょこ余談の入る解説だと思って下さい。読みにくいと思う。すまんな。


優馬君演じる深町航くんは、地球防衛軍苦情処理係に配属された新人で、先に配属されていた原ちゃん演じる遠藤くん、矢柴さん演じる竹村さん、処理係リーダーの大高さん演じる瀬田さんらと共に怪獣の現れた現場で避難誘導をしたり、怪獣やミサイルで家や職場を壊された人たちからの苦情電話を受けたりという仕事をしています。
ですが実は深町君は、宇宙平和維持軍から派遣された宇宙人。地球に現れる怪獣を倒すために「ハイパーマン」に変身し正義のために戦っているのです。
と、ここまでなら普通の特撮ヒーローもののあらすじなんですが、ここから現実社会とミックスされた世界観になっていきます。
地球防衛軍が守っている人々は、怪獣を撃ったはずのミサイルが自分の家を破壊した!と苦情処理係にクレームをつけてくるわけです。怪獣にあたってもミサイルなんか全然効いてないじゃないか!と文句を言っていた人々はハイパーマンの登場にむしろ、ハイパーマンが戦うことでいつも以上に街が破壊された!と、もっとクレームをつけるわけです。

地獄か?いやもう民衆がクソ。でもねー、世間ってたしかにそんなもんかも。クソかも。

正義のヒーローとして怪獣から地球を守ったハイパーマン本人が戦った直後苦情処理係でクレームの電話を受け取るんですよ…。面白いけど…この世は地獄かよ…。
そしてさらに明らかに怪獣と敵対し地球のために戦ったハイパーマンのことを地球防衛軍は「彼の目的が何かは全く分からない。我々とは何の関係もない。敵対怪獣として攻撃をする可能性もある」と会見するわけです。
世間がハイパーマンを受け入れていない以上、それを否定も肯定もしないという組織…。
闇…。

そんなハイパーマン深町くんを味方だ!と強く言い切ってくれる人がひとり現れます。
ヒロイン駒井連ちゃん演じる日菜子ちゃんです。苦情処理係に臨時職員として配属されてきます。彼女も地球防衛軍に所属しているのでハイパーマンのことは味方とも敵とも言えない状況のはずなのですが、民衆にハイパーマンのことを悪く言われてめちゃくちゃキレて「お前なんか怪獣につぶされて殺されろー!!!」と叫ぶくらい激ギレで反論するほどに味方になってくれます。(その後その様子をスマホで撮影されネットで拡散され地球防衛軍のトップにまでバレます)
激しすぎて冷や汗かきながらも、彼女の存在に励まされながら深町くんはハイパーマンとして怪獣と対峙していきます。

舞台演出も流石だったなぁ…。怪獣対ハイパーマンが毎回描かれ方が変わるんですよ。パンフレットに協力として円谷プロが載ってるし、怪獣のガワもすごく良くて。

すみません話の展開が若干前後するんですが(ちょっと話の順番があやふやになってきてる)、苦情処理係の面々にもそれぞれの事情があることが少しずつ明かされていきます。
遠藤くんが日菜子ちゃんに話してくれるんですが、地球防衛軍苦情処理係を作ったのは瀬田さんなんです。瀬田さんは以前航空隊に所属していたエースパイロットだったんですが、怪獣に向けて撃ったミサイルが誤って民家に当たってしまい、そこにいた家族を死なせてしまったことで航空隊を辞め、苦情処理係を作ったんですね。
怪獣によって、防衛軍のミサイルによって苦しんでいる人の声を聞く場所が必要だと。

でもそれに異を唱えるのが竹村さんなんです。
竹村さんは、航空隊のミサイルによって自分の妻を亡くした過去があるんですね。
地獄じゃん…。

ミサイルを撃って人を殺した元パイロットと、ミサイルで妻を殺された人が同じ職場で働いててそれぞれの立場からの意見真っ向勝負ファイッですよ…。鴻上尚史、鬼か…?

竹村さんは多分ですが、元々地球防衛軍に所属していたんですね(話の感じからしてそう憶測していますが明言はされていません)だから最初奥さんが死んだとき、仕方のない事だ、パイロットだって妻を狙って撃ったわけじゃない、と自分を無理やり納得させていましたが、地球防衛軍からは奥さんが亡くなったことに対して事務的な処理しかされなかったことに怒りを持っているんです。
ここでいっつも泣かされるんだよなぁ…。
妻を失ったことを事務的に処理するだけの地球防衛軍にも、「仕方なかったことだ」なんて抑え込んで葬式で泣かなかった自分にもずっとずっと怒っているんだと感情を吐露するわけです、瀬田さんに。(鬼かよ)

苦情処理係に電話をしてくる人の中には悪質なクレームをつけて金を要求してくるような輩もいて、そんな人間にも辟易して、竹村さんは瀬田さんに聞くんです「どうして僕を、苦情処理係に任命したんです?」
瀬田さんは「竹村なら、同じように家族を失った悲しみに寄り添える言葉を持っていると思ったからだ」とこたえるんですよ。

はいここで瀬田さんの事情も説明しますが、瀬田さんが誤ってミサイルを撃ってしまった民家には、その家のご両親が暮らしていました。はいもうお分かりですね、この家にはもう一人娘が暮らしていたのですが彼女はミサイルが当たったその時お家にはおらず、ひとり助かっていたのです。
瀬田さんのミサイル攻撃による被害にあった遺族がいるんですが、竹村さんの事情で明かされた通り防衛軍は事務的処理しか行っていないわけです。(その理由も後々明かされます)そしてその娘(高校生)はほぼ毎日のように苦情処理係に電話をかけては瀬田さんを指名し「人殺し…」とだけ告げて電話を切るということを繰り返していますはい地獄~。

被害者の苦しみと加害者の苦しみを、表裏一体にしてあぶりだす所業、鬼か…?

瀬田さんは被害者の苦しみには寄り添ってあげられないんです。だって彼自身が彼女の両親を手にかけたのに。苦しかったね悲しかったねと声をかけることは出来ないんです。
だから竹村さんなら、本当に寄り添う言葉をかけることが出来ると、そう思ったと言うんですよ…。
それでも竹村さんは「そんなことをしたって何の意味もありませんよ。苦情処理係なんて作ったって罪の贖罪にはなりません」「僕はずっと、パイロットのことを許せません」と瀬田さんに告げるんです。ツ、ツラァ…。
竹村さん(と両親を失った彼女)の悲しみが癒える方法なんてそりゃありませんよ。あるわけないんですよそんなもん。でもそれでも瀬田さんは何かを償わずにはいられないでしょ?撃ってしまったミサイルが民家に当たるのを見て、後悔したって亡くなった人が帰るわけでもなく。がれきの山になった家だったものに向かって謝ることしか出来なくて、許してくれと言ったって誰も許してくれない。瀬田さんはそのままパイロットを続けることなんてできなかったんですよ。もうそれだけで瀬田さんの苦しみは理解できないほど大きいじゃないですか!!!鬼かってだから!!!

被害者と加害者が向かい合うことの辛さ、理解し合うことの難しさをたった二時間の舞台の中の主人公じゃない人たちで成立させる(そしてその後主人公のテーマを深くさせる肥やしにもする)鴻上尚史さん本当にすごいっすね。
自頭の良さと、優しさと、話の本題をピックアップして噛み砕いて説明するのがめちゃくちゃ上手いんですよね…。

また後述しますが、この2人の関係の対比によって理解し合い、被害者と加害者が向き合う一歩を踏み出してエンディングに向かうので、その収め方も天才です。


さてまた深町くんに話を戻しますが、ハイパーマンが怪獣を倒せても倒せなくても、街を破壊しないようにどんなに気を付けてもやっぱり苦情は無くならなくて被害も絶対に出てしまうんですね。
自分のやっていることは正しいのか?誰も戦ってほしいなんて望んでないんじゃないのか?迷いながらも宇宙平和維持軍の上司、大高さん演じるゾーンチーフに相談し励まされ、日菜子ちゃんとの恋を応援されながら日々を過ごします。

このゾーンチーフがめちゃくちゃかわいくてさぁ…「ひゅーひゅー」言ってずーっと深町くんのことからかってはしゃいでんの…かわいい…。あと恋愛なんてしてる場合では…とか言って真面目ぶってる深町くんもかっわいいんだ…。「ゾーンチーフ!」って怒るときお顔が完全に子供に「めっ!」ってする顔しててさ…ぐぅ…。

日菜子ちゃん、配属されたその瞬間から遠藤くんに猛烈なアタックを受けるんですが、全然スルーで深町くんといい感じになるんですね。
わからないことを色々教えてもらったお礼に、とお家に招待して手作り料理でもてなします!と誘ってもらい、えっ、あっ、そう、家にね、ふーん…。と簡単にお家に招かれる深町くん。(ここの動揺してるような何とも言えない甘酸っぱさが日に日に上手くなる優馬君ヨカッタ)
ところで私は遠藤くんの方が好みです。(「俺が航空隊に入ったらまずお前にミサイルをぶち込む」と深町くんに言うセリフと日菜子ちゃんに断られて墜落していく遠藤くん…すき…)

ここで2人が急激に距離を詰めて一夜を共にし恋人同士になるのですが、その表現としてふたりきりでダンスを踊るんですよ~~~最高か~~~!?
恋に発展していく過程をダンスで表現されるのがめちゃくちゃSUKIなのでもう本当に一番好きなシーンです…。担当史上一番好きなシーンだったかもな…。ラ・ラ・ランド…。


長澤知之 / Close to me (Lyric Promotion Video)
Close to me

曲もすごく切なくてさみしくて良かった~~!
優馬くんの美しさをめちゃくちゃ堪能した。ダンスに誘う時の目がとても楽しそうで、彼女の体をなぞる手がめちゃくちゃえっちでしたありがとうございました!ひゅーひゅー!

その翌日仲良く2人一緒に寝坊して遅刻して苦情処理係の皆さんに即バレするんですが、ここでも遠藤くんが不憫でかわいそうかわいいよ、私は遠藤くんのほうが好みです(2回目)

ここでもまた怪獣が登場するんですが、竹村さんが「ハイパーマンがきてから怪獣も増えてないか?」と何気なく言うんですよ…(フラグ)

そしてこの戦闘に出た時、深町くんは日菜子ちゃんに、ハイパーマンに変身するところを見られてしまいます。
私見ました。深町さんがハイパーマンに変身するところ…」とシリアスになるかと思いきや「なんか見間違えたんとちゃうの~!?僕がハイパーマンのわけないや~ん!?!?」と突然関西弁で大声になる深町くん笑
優馬くん、ちゃんと関西人なのにエセ関西弁みたいな面白さになるの結構不思議ですが。

ですがそんなことより日菜子ちゃんは、ハイパーマンは何のために誰のために戦っているんですか?と問いかけます。いや待ってくれ俺が宇宙人なこと気にならへんのかいおかしいやろ俺ら恋人同士やろ?と深町くんは問いかけますが、ここで日菜子ちゃんから驚きの発言「私も宇宙人です」
深町「………は????」

いや、えっそうなの??と観客もびっくりしてるんですが怒涛の展開で日菜子ちゃんの事情が明かされていきます。
日菜子ちゃんも遠い宇宙から来たアートン星人で、自分たちの住んでいた星は環境破壊によって住めなくなっている。仲間が故郷で苦しんでいるからみんなで移住できる星を探しているのです。と深町くんに告げます。
わかりますね、日菜子ちゃんは地球人からしたら「侵略者」だったわけです。
つまり地球(ないし地球人)を守るために宇宙平和維持軍から派遣された深町くんにとっては敵対しなければいけない相手だった、と…。

ですが日菜子ちゃんはずっと疑問だったんです。「なぜハイパーマンは地球人の味方をするのか」誰もハイパーマンが怪獣と戦っていることに感謝もせず、文句を言っているのにどうしてですか?と、地球という星の為には地球人は居ない方が良いくらいじゃないですか?と。
深町くんはそれが自分の「使命だから」だと答えます。宇宙平和維持軍の兵士として地球に派遣されてきた自分は地球のために戦うことが使命なんだと。

深町くんは人の役に立ちたい、という思いで宇宙平和維持軍の兵士になったわけですから、至極まっとうな答えですね。

そんな深町くんに日菜子ちゃんは私たちのために地球人の味方をするのはやめてほしいとお願いします。地球人が怪獣によって滅ぼされてしまえば地球に移住できるし、深町くんと戦うこともないし、私の仲間と一緒に暮らそう!と提案します。
深町くんの立場になれば、そんなことは出来るわけがないだろうという提案なんですが、今書き出してみるとなかなか日菜子ちゃんも良い提案をしていたんですね。(?)

まぁ深町くんにしてみれば今所属してる軍を裏切って、アートン星人という宇宙人を信じて一緒に仲良く暮らそう!なんて提案、どう考えてもリスク高すぎて無理寄りの無理なんですよね。
どうしてそんな無茶なことを言うんだ!?と混乱する深町くんに、日菜子ちゃんは「深町さんのことが好きだから」だと言ってくるんですね…。自分たちが一緒にいるためにはこれしか方法がないんだと訴えますが、混乱する深町くんは答えを出せず逃げてしまいます。


深町くんは宇宙平和維持軍の上司ゾーンチーフにアートン星人(日菜子ちゃん)のことを相談します。ゾーンチーフはもちろん、そんな宇宙人の言葉を信じているのか!?お前の使命はなんだ!?と深町くんを叱責します。
アートン星人は自分たちの都合よく宇宙の歴史を改ざんしているような嘘つきだ!そんな奴殺して始末しろ!と怒られる深町くん。
さらに、もし、そのアートン星人が仲間を呼んだら地球は戦場になるぞと言われてしまいます。自分が日菜子ちゃんを殺さなければ、地球は侵略され、それを阻止するべく宇宙平和維持軍もやってきて戦争が始まってしまうんだと…。深町くんの肩の荷おっも…鬼かよ…(n回目)
地球に来て初めて恋をした女の子を殺すのか、たとえ殺しても今の現状は変わりませんよね地球を守っても感謝もされず邪魔者扱いで。
じゃあ軍を裏切って愛を取るのか、でもそうしたら地球人は殺されることになる。と、
重てぇよ…そんな、何を選んでも地獄は待ってる展開じゃん…どうしてそういう方向性になりがちなのか自坦…(闇落ち属性…)

もうどうすることも出来ず苦悩する深町くんにまた新たな新事実が明かされます。(まだあんのかい)
「怪獣を生み出したのは平和維持軍だし、怪獣に襲われるのだって地球人の自業自得。深町さんが責任を取ることじゃないんだから」と日菜子ちゃんに言われます。なんのこっちゃ?
なにそれ?何言ってんの?と深町くんが聞けば日菜子ちゃんは知らないの…??とドン引きです。

宇宙平和維持軍は、宇宙を広く明るく照らす希望のエネルギー(名前忘れた笑)を開発し、宇宙にそれを照射しました。しかしそれは同時に強い闇をも生み出し、ネガティブなエネルギーは集まって怪獣の姿となり実体化してしまったのです。
つまり、怪獣を作り出した元々の原因は深町くんがいる宇宙平和維持軍にあり、その怪獣を生んでいるエネルギーそのものが、その星に住む人々から発生しているものだということ。さらにはその事実を自軍の兵士たちに黙っていた。

宇宙の平和を守るために、地球に派遣されて悪い怪獣と戦っているんだと思っていた深町くんでしたが、その実態は自分たちが招いた不始末の尻拭いをしているだけ。しかも怪獣はその星の負のエネルギーによって実体化している、つまり地球人は自分たちで自分たちを破壊して傷つけて守って、守りきれずに苦しみ、守られなくて怒り苦情を言い、また負のエネルギーを生み怪獣を作り出すというループだったと。
「それなら、この戦いの正義は…?いったいどこにあるんだ…?」
深町くんはもう何を信じ戦ってきたのか…足元からガラガラと崩れていくよう…。

アートン星人の日菜子ちゃんの話だけでは判断できない、宇宙平和維持軍に問いただす!とどこまでも正常な判断が出来る深町くん…。日菜子ちゃんのもとを離れようとする深町くんに日菜子ちゃんは自分の本来の姿を見せます。このガワもめちゃくちゃ好きだったなぁ笑
黄色くてケバケバした体にぎょろっとした一つ目、あと結構デカイwww
スレンダーなかわいい日菜子ちゃんからのギャップすごいな…円谷プロすげぇ…。

隠し事なんて何もないよ、という意思表示のために本来の姿を見せてきたんですね。
日菜子ちゃんにも移住先の星を探すという使命があって、苦しむ故郷の仲間たちの為にも早く決断を迫られていて時間がないという状況なんですね。
そんななか深町くんから冷たくあしらわれケンカになり、職場を飛び出してしまいます。日菜子ちゃんはケンカの勢いと、決断を急くあまり、もうハイパーマンに一緒に街を破壊してもらおう!となってしまいます(なんで?)ぷっつんヒロインだって言ったでしょ。

渋谷の街で暴れまわるアートン星人(日菜子)を止めるためハイパーマンに変身しますが、日菜子ちゃんのことを攻撃することが出来ず、ハイパーマンアートン星人の味方だと疑われてしまいます。

なんとかアートン星人を止めたハイパーマンですが、ここで苦情処理係に新たな問題が浮上します。
遠藤は苦情処理係に配属されてすぐの時に受けた電話の相手に同情し、嘘の被害報告を偽造したことがありました。それをネタにある男から脅されていたのです。
また嘘の被害報告をして罹災証明書を発行しろ!と。
善意から組織としては不正にあたることを行ってしまい、それを悪意によって利用されてしまっていたんですね。人間って…。

そんなことがあっては苦情処理係は存続できないだろう、責任を取って辞めよう。と瀬田さんは言い出します。
苦情処理係なんて無くなった方がいい、と言っていた竹村さんですが、それでいいんですか!?と瀬田さんに詰め寄ります。竹村の望んでいたようになったんだ、これでいいんだ、みんな今まで付き合ってくれてありがとう、と瀬田さんは頭を下げるのですが、竹村さんは「全然わかってない!!」と瀬田さんを怒ります。

う~苦情なんて聞いてたって何にもならない、罪の意識は無くならないし被害者は許すことなんて絶対にないんだと怒っていた竹村さんも苦情処理係の必要性を感じていた部分があったわけですね…。

竹村さんは電話をかけます。毎日瀬田さんを指名して「人殺し」と電話をしてくる女の子にです。竹村さんは彼女に、地球防衛軍パイロットにはある規定があることを告げます。
「誤って民家にミサイルが着弾してもパイロットが個人的に被害者に接触してはならない」という規定です。組織として行った戦闘だから、組織として謝罪する。パイロットが個人的に謝罪をすることは軍全体の士気にかかわる。という理由で。

「冗談じゃない!!!!」
竹村さんはただ、パイロットにも一緒に悲しんで、泣いてほしかったんです。
妻の死を思って、妻のために、一緒に泣いてほしかった。
瀬田さんは?彼女の両親を思って、彼女の前で一緒に泣いたのか?と問いかけます。

瀬田さんは、厳格に軍の規定に従いました。
自分がそうしなければ部下たちも次からミサイルを撃つ手が震えると思った、と。

それぞれの立場で苦しむ人々…。相手の事情が分かったって、理解できたって受け入れられないこともあります。だからなんなの?と。女の子は「聞こえない!」と電話を切ってしまいます。そりゃそうだよ~~そんな事情を知ったくらいで簡単に許せるわけないんだよ~~ほぼ毎日「人殺し」って電話かけてきてんだよ~~?

でも、瀬田さんが思っていたように、竹村さんは被害者に寄り添う言葉を持っていたわけで、それを瀬田さんのために、彼女のために使ってくれたわけで、人間って本当は歩み寄ることが出来るんですよね。立場の違うもの同士でも、考え方が違っていても…。

さ、そしてまた深町くんのテーマへと肥やしが投入されてくるわけです!

アートン星人との戦いで渋谷を暴れ破壊したことよって人々からの非難は増してしまい、地球防衛軍はハイパーマンのことを敵性怪獣と認定し、今後はミサイルによる攻撃をする、と決定されてしまいます。
打ちひしがれる深町くん…。地球のために戦っているのに敵だと言われ、もう本格的に何のために戦うのか分からなくなってしまいます。

深町くんの家を訪れる日菜子ちゃん、敵性認定されて落ち込んでるよね…?私のせいでごめんね…と言いつつも、これで地球人を守る理由はなくなったよね!と自分の意見をぶち通し、一緒にいられるね!と明るく振舞います。
深町くんはもう恋とかどうでも良くなってきているので、テンションがかなりかみ合わなくなってきましたね…。
そんななか、ゾーンチーフからの通信が入ります。
日菜子ちゃんは隠れてるから出て!と身を隠し、深町くんも出ないとペナルティがあるため通信に対応します。

ここまでわりとかわいいゾーンチーフでしたが、急に怖い上官で登場します。
アートン星人を殺したのか?と低い声で問うゾーンチーフ。かっこいい~!こわい!
宇宙平和維持軍としては、アートン星人(日菜子)をさっさと黙らせて地球の怪獣を退治すればOKなので日菜子ちゃんと恋仲になってしまっていることは知っていてもさっさと殺せと非情なことを言ってきます。
ゾーンチーフとのやりとりを物陰から見ていた日菜子ちゃんですが、ここまでのプッツンぶりからお察しの通り、黙って見ているわけもなく、さっきから聞いてりゃなんだこの野郎!と飛び出してきてしまいます。いやもうすごい…最悪…。
(飛び出てきた瞬間、深町くんが「ア~~~~↑↑↑」と甲高い声を出すんですが毎回音の高さが一定で正しく出るので優馬くんの機械っぷりを感じましたすごいな本当)

ゾーンチーフと低俗なケンカを繰り広げる日菜子ちゃん、どんどんと場が混沌としてきたために深町くんは通信を強制終了させます。ケンカのなかでゾーンチーフから女を見る目を養え的なこと言われるんですがマジ本当それよな。
何を考えてるんだ!俺の立場はどうなると思ってるんだよ!!と怒る深町くん(そうだね…)にも日菜子ちゃんはめげずにこれで私の味方をすればいいだけだよ!と主張。いやもう深町くんを追い詰めているだけでは…?状況的に…。

でも本当にそうで、もう深町くんは日菜子ちゃんの味方になってしまっていい状況なんですよね。宇宙平和維持軍にもケンカ売ったようなもんだし、地球人からも敵性認定され。

でも、それでも深町君は「守りたい」と口にします。

瀬田さんや竹村さんや遠藤、みんなを守りたい、と。

3人だけじゃない!そのために私と戦うの!?と怒る、日菜子ちゃんのことも、守りたいのだと…。(泣いてしまう…全私が…)

深町くんにとって地球で過ごした日々ってかなり短いハズなんですね、多分毎日行っていると思われる宇宙平和維持軍への定期報告も60何回ってセリフがあった気がするので(記憶がもう…)きっと数か月しか過ごしていない地球と、入って二週間くらいの苦情処理係と、付き合って数日の彼女と、そのすべてを守りたいって、ここまで追い詰められても言えるんですか…?泣いてます私は…。
でもね、日菜子ちゃんは言うんですよ…。
「何言ってるの?もうハイパーマンはたくさんの人を殺してるじゃない。その体で、ビルや街を壊して」

おまえ……………そんな…………そん
深町「…そうだ、僕はもう、たくさんの人を殺している…取り返しのつかないことをしている…」

地獄かよ…!!!!!!!!!!!(n回目)

ええええなんでそんなこと言ってしまうのたしかにそうだけどそれは仕方ないっていうか解決策なんて無いも同じじゃんそれは???なぜこんな極限に追い詰められてる人にそんな言葉をぶつけるんだ日菜子おい
という気持ちで見てたんですが、今冷静になって考えてみますと、日菜子ちゃんは深町くんに協力してほしいしできれば敵対したくないし一緒にいたいんですよね、純粋に好きだから。
『愛』のためにこの問題を一緒に乗り越えよう!みたいな、そんな純粋だからこそ残酷な行動になってしまったのかなぁ…。あと鴻上さん自身の「女ってのはこーいうモノだ」っていう経験もあるんじゃねーかなと思う。

この日菜子ちゃんからのものすごいカウンター攻撃によって一気に深町くんは様子が変わってしまいます。
アートン星人の仲間を地球に呼ぶといい、日菜子ちゃんとは戦えないから、仲間のアートン星人と戦うから、それでぜんぶおしまいにしよう。といきなり絶望してしまった深町くんに日菜子ちゃんも焦ります。
2人で一緒にいるために、仲間になってと言ってるのに深町くんが死んでしまったら何の意味もないじゃん!と。日菜子ちゃんは最初から最後まで意見がブレないし感情優先で生きててすごいなぁ。(多分悪口)
深町くんはとうとう、禁断の一言を口にしてしまいます。
「…僕はもう、君が好きかどうかもわからない」
あ~~~~~まぁ、そう、だろうけど、さ。

日菜子「ふ…ふざけるなぁ~~~!!!!!!」
あ~~~~あ…。


長澤知之 / Close to me (Lyric Promotion Video)
Close to me

鴻上尚史、鬼か?
うそじゃん…さっき、さっきふたりが心を通わせてダンスを踊った曲で…ふたりを戦わせるとか…鬼の所業じゃん…。
ずるい、やり方がきたねぇよ…。(大号泣)

このシーン、演出もめっっっっちゃ良くて、ガワ(ハイパーマンアートン星人)と、優馬くんと駒井連ちゃんの2組で曲に合わせてシンクロ殺陣をやるんですよスローで。
普通に見たらハイパーマン対怪獣の戦闘だけど、事情をここまで見てきて知っている観客には結ばれないふたりの男女のケンカでもあって。スゲー切ないんですよ本当。
ガワの戦闘にも優馬くん連ちゃんの姿が重なるし、優馬くん連ちゃんの生身にもガワの姿が重なって見えちゃって、エモいって多分これですわ。

曲が始まって、アートン星人と連ちゃんが暴れてるところにハイパーマン優馬くんがスッと現れるんですけど、この出てくる瞬間の優馬くんが、もう死ぬつもりだな!?って顔で出てくるから毎回見るたび心がぎゅううってされてました。胃が痛い。(?)


アートン星人(日菜子)にされるがまま殴られ蹴られ続け、全く反撃しないハイパーマン(深町)に、どうしたんだ?と見物してる人々という状態なんですけど、これに遠藤くんが秀逸なことを言います。
「もしかしてハイパーマン、落ち込んでるんじゃないですか?」
「きっとそうですよ。俺も昔、部活の顧問にお前はチームの敵だ、って言われてすごい落ち込みましたから」

本当に鴻上さんって説明を噛み砕いて誰にでもわかるようにするのが上手い!!!!
そうなんですよ!!嫌われたら悲しいし、拒絶されたら落ち込むんですよ!!!超単純で誰にでもわかる理屈!!!
苦情を言う方も人間なら聞く方も人間なの!!自分がされて嫌なことは人にしてはいけません!!!

「良かれと思ってやっているのに嫌がられる。ハイパーマンはヒーローの苦情処理係である!」という竹村さんのセリフがこのお話の終着点ですかね~。と思ったところでもうひと悶着します。(え~~)

アートン星人(日菜子)がハイパーマン(深町)の首に手をかけます。
深町くんはその首元の手に自分の手を重ね、強く握りなおします。
「深町さん、一緒に死のう…?」と泣きそうな声で日菜子ちゃんは言います。
その言葉に首を振る深町くん。「ダメだ、ひなちゃんは、死んじゃだめだ」
じゃあどう決着するんだよ…。日菜子ちゃんに殺されて終わるのか…と思ってましたが、深町くんが意外な提案をします。

「…じゃあ、ふたりで暮らせる場所を探しに行こうか?」

私「えっ」
「駆け落ち、だね」

私「駆け、落ち……????」


殺し合ってしまうのかと思ってたら駆け落ちしました。(本当びっくりした)


オチが駆け落ちになったのは最初見た時本当にびっくりして、え、そんな選択する…?と思ったんですが(だって「君を好きかどうかわからない」って言ってたし)日菜子ちゃんに自分を殺させる道を選ばないための選択だったのかなと考えたら結構納得してしまった。
深町くんの優しさからの選択なのかもしれないなぁという着地。

1回目鑑賞直後はえ~~??これでいいの???ってなって色々と考えたんですが、結局のところ深町くんの「みんなを守りたい」という気持ちは尊重されているし、これが一番大団円に近い選択であることは確か。
でも深町くんが日菜子ちゃんを好きで、駆け落ちをしたのかという所には若干の疑問があるんですよね。
だから誰もかれもみーんな幸せ!Happy!などという道は存在しないし、誰かが苦しんでたり悲しんでたり怒ってたりしても時間は過ぎていくので生活を続けないといけないんですよね。

鴻上さんは前作の「ローリング・ソング」で才能とは夢を見続ける力だ、という言葉を使っていました。
迷ったり悩んだりしても、それでも続けていくしかない。何かを選んで進んでいくしかない。数多ある選択肢のなかから夢に向かうものを選び続けることは本当に難しいし、しんどい事だし、エネルギーが必要です。

深町くんは日菜子ちゃんと駆け落ちして、あてもなく宇宙を旅して、暮らしていける星が見つかるんだろうか?ふたりは幸せになれるんだろうか?
そもそも深町くんにとっての「幸せ」とは何だったんだろう…?

考えても考えても、未来のことなんて誰にもわからないんですよね。

Myojo2018年3月号で中山優馬君の10000字インタビューが掲載されてまして、私このインタビューとEndless SHOCKで優馬くん坦になりてぇと思ったことが坦降りきっかけだったこともあり、めちゃめちゃ好きだし泣けるし特別な記事なんですけども。
こちらに優馬くんの名言が数多くあるんですが、特に大好きなものに『選択をしたのは自分。こっちの道が正解だったってことを、これからの人生を賭けて証明したい』というのがありまして、深町くんが選んだ道もこれに帰結するんじゃないかなぁと思いました。

すごくないですか…?
作家さんからのメッセージはもちろんのこと、主演俳優の過去のインタビューからも作品のテーマ性をつかめるって最高だな…。生きている…。
最後の結末からここまで色々考える余地のある作品は初めてでした。
多分ここまで考えさせることまでが鴻上さんの目的で、それを意識した作品作りをしてるんだろうな…と思ったのですごい人だな…本当に…。
来年も見に行きたい、優馬くんが出なくても見に行きそうだなと思っている(節操なし)

ちょっと脱線しかけてますが、笑 まとめますね。

このお話は「絶望と希望の物語」なんです。
何が絶望で、何が希望なのか、ぜひご覧になって考えてほしいなと思います。

大阪公演は今週末!11/29から!
当日券で見に行けるのでぜひ!もし公演見ずにこのブログ見てる人がいたら(いるか?)こんなの読むよりも見に行ってくれ!!
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